憧れたのは『アメリカ製』

こんにちは。

NET店のタクゾーです。


「パパの髪型、イケてるね。なんていうの?」

「…天パーだよ」


そんな親子の日常会話。

時として無垢、純真は残酷な現実を突きつけます。

※天パーの人間に髪型の事はタブーです。戦争に発展します。


そして、そんな会話をしながら、心の中で

『キミもあと数年したら、髪にクセが出てくる可能性が高いんだぞ』

と力なくつぶやきました。


思春期になったら、ムスメから胸ぐら掴まれる覚悟を決めました♪


さてさて、、、

僕の思春期はアメカジブーム真っ只中。

ファッションだけでなく、音楽や映画、ライフスタイルへの憧れ。

無条件に『アメリカ』が大好きだった頃がありました。


もちろんそうなると、『アメリカ製』というのは

自分にとってそれだけでブランドです。


はっきり言って、アメリカ製って縫製とか仕上げが雑だったりしますが、

そんなところも含めて「やっぱアメリカ製だよな!」なんて無条件で喜んでおりました。


しかし、時代は流れ、

『アメリカ製』が無くなりつつあります。。。


リーバイスのホワイトオーク工場は閉鎖され、

キャノンデールの自転車からはMade in USAの文字が消え、

レイバンもイタリア製or中国製です。

さらば、アメリカ製品…


しかし、そんな状況に憂いたブランドがありました。

そう、東洋エンタープライズです。


アメリカ製品に憧れていた大人たちが集まった会社です。

なんとかアメリカ製、作ろうぜ!と。


そんなパッションでスタートしたのが『SUGAR CANE “Made in U.S.A.”』シリーズです。

TOYO ENTERPRISE 55th ANIVERSARY MODEL Made in U.S.A. 13oz. WWII DENIM WAIST OVERALLS 1946 MODEL



TOYO ENTERPRISE 55th ANIVERSARY MODEL Made in U.S.A. 13oz. WWII DENIM BLOUSE 1946 MODEL



今年は東洋エンタープライズの55周年を迎えた年。

それを機に作られた特別なモデルがこの1946モデルです!


奇しくも最近WAREHOUSEが同年代のモデルを作りましたが、

また一味違ったアプローチで作られております。


まず生地ですが、こちらは『日本製』です。


のっけから「Made In USA何処行った??」と聞こえてきそうですが、、、

仕方ないのです。。。

ここまでクオリティ高い生地は、

やっぱり日本でないと作れないのです…現在は…


しかし、日本で作った生地をわざわざアメリカへ運び、縫製を行うという

逆輸入?な製品になっております。


しかし、この1946年モデルという存在。

色々な仕様があって面白いです。

(メーカーにとっては泣かせる部分かもですが…)


WAREHOUSEも正解ですし、

今回のSUGAR CANEも正解。

でも、細かなディティールが違ってくる。

実にユニーク…!


まず、今回のモデルで目を引くのが、

縫製糸の始末。


ご覧になっておわかりのように、

端の糸、出っぱなしです。


裾のチェーンステッチ。

ありのまま言えば、雑!

かぶせ部分は鉄製なのに、タックは銅製というボタン。

ウエストのV字が浅く、ボタンに掛からないのも特徴。


重なっていないバックヨーク。

これは、当時のミシンのパワー不足が原因だったとのこと。

(ココが一番生地が重なって厚みが出る場所故)



ジャケットは1stタイプ。

タックとボタンの位置がずれております。

やっぱり雑!

左側は右終わり(内側)。

右側もやっぱり右終わり(外側)。

この辺は当時の縫子さんのクセなのでは…(大雑把!)



…なんか、今日のアイテムどこも褒めていない気がしますが、そんなことありませんよ?

アメリカ製品に対して『大雑把』はある意味褒め言葉です(!?)。


当時のアメ車だって、『止まらない、曲がらない、直線番長』でしたし、

ハーレーも具体的な馬力は公表しません。


ようは『おおらかさ』です。

『余裕』の現れです。


目くじら立てて『糸が飛び出ている!』『縫製が曲がっている!』とか

小さなところなんて気にすんなよ!

と言われている気分になります。



ジャケットはショート丈のボックススタイル。

肩が落ちるのが1stらしい部分。

パンツは股上深く、太ももは太く。

どちらも王道を征くストロングスタイル。

生地は13ozです。

軽い?

いやいや、今の日本製生地が重いんです。


当時のジーンズで15ozなんて聞いたことありません。

大体12.5〜13.75ozほどかと。



あ。

実際に着用する際は糸始末してからの方が良いかと思います。

知らない人が見たら、「なんか糸クズいっぱい付いてるよ?」と言われかねません。


ワンウォッシュではありますが、

自分で糸を始末してから着用し始めると、

本当に『1から育てる』気分になります。

プラモデルだって、バリ取りやりますよね?同じです(??)。


限定生産になりますので、生産数は多くありません。

特にジャケット!

もう端のサイズに完売が…


気が滅入りがちな最近の世の中です。

せめてジーンズだけはおおらかな気分で楽しみませんか?


NET タクゾー(年々、髪のカールがえげつない)
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